告白

初恋は中学2年生の時でした。
当時は様々な事情により、周りの大抵の女子は僕のことを嫌っていて、僕もお返しと言わんばかりに、大抵の女子のことが嫌いでした。
彼女たちは僕を傷つける天才でした。あの手この手で僕の精神に擦り傷、切り傷、刺し傷を加えていく手並みに僕は感心するほどでした。
その女子たちの中に一人だけ、僕に普通に接してくれる女子がいました。その子のおかげで、女子というものが全て自分の敵であるわけではないと思うことができました。
彼女と話したりするときだけは、僕は安心することができました。そうしているうちに、僕は彼女のことが好きになっていました。それが僕の初恋です。
ある日、僕はその子に告白をしました。
純朴だった僕は、彼女にこう言いました。
「好きです。僕と付き合ってくれませんか?」

ジョジョ立ちで。

振られました。当然です。


役者 小林大晃

 

 

 

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劇団綺畸2017年度新人公演
『虚像を抱いて死ね』
作・演出 黒橋拓
3/17(土) 19:00
3/18(日) 14:00/19:00


於 駒場小空間
全席自由席
入場無料・カンパ制
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